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月別アーカイブ: 2025年11月

山建工業のよもやま話~第20回~

皆さんこんにちは!

 

岐阜県岐阜市を中心に東海3県にてとび工事・プレキャスト工法を含む橋梁工事一式を行っている

株式会社山建工業、更新担当の富山です。

 

 

 

 

️桁の架設工事

~橋の「背骨」を架ける、究極のチームワーク~

橋梁工事の中でも最も緊張感と迫力のある工程――
それが「桁(けた)の架設工事」です。
桁は橋の構造を支える骨格であり、車両や歩行者の荷重を直接受ける重要な部分。
この作業は、技術・安全・連携のすべてが問われる“橋づくりの核心”です。


桁とは何か

 

桁とは、橋の上部構造を構成する長い梁状の部材で、
橋脚と橋脚の間に渡され、床板を支える役割を担います。

桁の種類は多く、橋の用途・スパン・地形に応じて選ばれます。

桁の種類 特徴 用途
鋼桁 軽くて高強度、長スパンに適する 高速道路・鉄道橋
RC桁 耐久性が高く、コスト安定 一般道路・歩道橋
PC桁 高強度でたわみにくい 河川・海上橋など長大スパン
箱桁 美観・防水性に優れる 都市部・景観重視の橋

⚙️ 桁は橋の「骨格」かつ「命」。
1mmのズレも許されない精密な組立が求められます。


桁の架設工法

 

現場条件によって工法は異なりますが、主に次の3つの方式が採用されます


① クレーン架設工法

 

大型クレーンで桁を吊り上げて設置する最も一般的な方法。
クレーンの設置スペースが確保できる市街地や高架工事で多用されます。

  • 短期間で施工可能

  • 仮設構台を使用しないためコストを抑えやすい

  • ただし風速・吊り角度・重量計算がシビア

現場では“声の合図”が命綱。
オペレーター・合図員・玉掛け作業員の連携が、数十トンの桁を安全に動かします。


② ベント工法

 

橋脚間に仮設支柱(ベント)を建て、その上に桁を載せて順に組み上げる工法です。
安定性が高く、河川・谷間・高所など不安定な現場で威力を発揮します。

  • 橋脚完成前でも作業可能

  • 支柱が多いため施工スペースは必要

  • 高所作業が中心となるため、安全帯の使用が義務化

‍♂️ 職人一人ひとりのバランス感覚と集中力が求められます。
手足の延長のように工具を使いこなす、その姿はまさに“現場のアーティスト”。


③ 送り出し工法

 

地上からクレーンが届かない場合、橋台側で桁を組み立て、
油圧ジャッキで少しずつ前方へ送り出す工法です。

  • 地形条件を問わず施工可能

  • 大規模な橋梁で多用(河川・高速道路・海上橋)

  • 精密な制御と高い安全意識が不可欠

数百トンの桁がゆっくり前進していく光景は圧巻。
技術者にとっても“最高の瞬間”です。


安全管理と現場のルール

 

桁架設工事は、重量物を扱うため「一瞬の油断」が命取りです。
現場では、以下の安全対策が徹底されています。

  • 作業開始前のKYミーティング(危険予知活動)

  • 玉掛け・合図員の配置と役割分担の明確化

  • 風速・気温のリアルタイム監視

  • 吊り荷下立入禁止エリアの徹底管理

「安全第一」はスローガンではなく、生きるための原則
桁架設に携わる職人たちは、常に“命を預け合う仲間”として信頼を築いています。


求職者の方へ

 

桁架設の現場は、スケール・迫力・緊張感、すべてが桁違い。
最初はボルト渡しや資材搬入などのサポート業務から始め、
徐々に玉掛け、ボルト締め、溶接、測量補助などにステップアップしていきます。

国家資格(玉掛け技能講習・高所作業車・移動式クレーンなど)を取得すれば、
チームの中心として“架設の指揮役”へと成長できます

「橋が完成した瞬間、胸が熱くなる」
それがこの仕事の原動力。
あなたの手で、人と街をつなぐ“未来の道”を架けてみませんか?


まとめ

 

  • 桁は橋の骨格であり、構造の命

  • クレーン・ベント・送り出しなど、地形に応じた工法を選定

  • ミリ単位の精度とチームの連携が成功のカギ

  • 技術を積み重ねることで国家資格や専門職への道が開ける

桁を架ける仕事は、橋梁工事の中でも“最もドラマチックな瞬間”。
力・知識・チームワーク――そのすべてが融合した、究極の現場です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社山建工業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

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山建工業のよもやま話~第19回~

皆さんこんにちは!

 

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鋼橋とコンクリート橋

~構造で変わる、橋づくりの思想と技術~

橋梁工事は、単に「道路をつなぐ構造物」をつくるだけの仕事ではありません。
地形、交通量、環境条件、景観などを総合的に判断し、最も適した橋の構造を選定する高度な設計・施工技術の結晶です。

その中でも、代表的な2つの構造が「鋼橋」と「コンクリート橋」。
この2種類の橋は、見た目や素材だけでなく、構造的な考え方・施工方法・メンテナンスの哲学までも異なります。
ここでは、それぞれの特長と、現場でのリアルな施工工程までを詳しく見ていきましょう。


️ 鋼橋(こうきょう)とは

 

鋼橋とは、主構造に**鋼材(鉄鋼)**を使用した橋です。
強度が非常に高く、軽量で長スパンの橋梁に適しています。
工場で精密に製作された鋼部材を現場で組み立てるため、高精度・短工期施工が可能です。

鋼橋のメリット

  • 軽量構造のため、長い支間を渡れる

  • 高い引張強度・靭性を持ち、地震にも強い

  • 工場生産により品質が安定している

  • 現場では溶接やボルト接合で迅速に組み立て可能

たとえば、湾岸部に架かる長大橋(吊橋・斜張橋)では鋼橋が主流です。
橋桁やケーブル、支柱などが空に伸びる姿は、**「構造美の象徴」**とも言われます✨


⚠️ 鋼橋のデメリット

 

  • 錆び(腐食)に弱く、防錆塗装や定期点検が必須

  • 製造コスト・運搬コストがやや高い

  • 塗装メンテナンスが10~15年ごとに必要

しかし、近年は高耐候性鋼(Corten鋼)や亜鉛メッキ鋼材が開発され、塗装頻度を抑えられる橋も増えています。
また、塗膜の厚みや塗料の種類によって、海沿いや山間部でも高い耐久性を実現できるようになりました。


コンクリート橋とは

 

コンクリート橋は、**鉄筋コンクリート(RC)プレストレストコンクリート(PC)**を主材料にした橋です。
全国の道路橋の約7割がこのタイプで、最も普及している構造形式です。

コンクリート橋のメリット

  • 材料費が安価でコストパフォーマンスが高い

  • 耐久性が高く、防錆・耐候性に優れる

  • 自重があるため、安定性が高い

  • 補修・補強が容易で、長期利用が可能

コンクリートは「圧縮」に強く、「引張」に弱いため、鉄筋を組み合わせて補強します。
さらにPC橋では、鋼材(PC鋼線)であらかじめ圧縮力を与える構造になっており、
より高強度・長寿命化が実現します。


⚠️ コンクリート橋の注意点

 

  • 自重が大きいため、橋脚や基礎構造に負担がかかる

  • クラック(ひび割れ)・中性化・凍害などに注意

  • 打設時の温度管理や養生が不十分だと品質に影響

コンクリート橋は「つくる技術」よりも「育てる技術」。
打設後も点検・補修・再塗装を重ね、100年使える橋を育てていくのです。


⚙️ 現場での施工の違い

 

項目 鋼橋 コンクリート橋
主材 鋼材 鉄筋+コンクリート
工場加工 ◎(事前製作) △(現場打設)
耐久性 錆びやすい(塗装管理が重要) 高耐久・補修容易
強度 高強度・軽量 重量級・高安定
工期 短い やや長い
主な用途 高速道路・長大橋 一般道路・歩道橋・河川橋

‍♂️ 求職者の方へ

 

橋梁工事は「地図に残る」スケールの大きな仕事です。
現場は一つとして同じものがなく、地形・風・気温・資材条件など毎回異なります。
そのため、現場ごとに知恵と技術を磨ける環境です。

最初は資材運搬やボルト締めから始め、徐々に溶接・塗装・鉄筋組立などの専門技能を習得。
国家資格(鉄骨組立・高所作業・溶接技能士など)を取得すれば、チームの中心的存在へと成長できます

自分の関わった橋が地図に残り、何十年も人々の生活を支える。
それこそが、橋梁工事の最大の誇りです。


まとめ

 

  • 鋼橋=軽量・高強度・長スパンに適した構造

  • コンクリート橋=高耐久・低コスト・安定性重視

  • どちらも日本のインフラを支える重要な工法

  • 橋梁技術者は「安全」と「信頼」をつなぐ仕事

鋼とコンクリート、異なる素材が共に支える“橋の芸術”。
技術と人の力が融合する現場、それが橋梁工事の醍醐味です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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