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皆さんこんにちは!
岐阜県岐阜市を中心に東海3県にてとび工事・プレキャスト工法を含む橋梁工事一式を行っている
株式会社山建工業、更新担当の富山です。
目次
〜橋を支える“見えない基盤”をつくる〜
橋梁工事において、測量と地質調査は施工の「基礎の基礎」といえる工程です。
橋を建設する場所の正確な情報を把握しなければ、いかに立派な設計を描いても安全な橋にはなりません。
まさに、見えない部分の徹底調査が橋の強度と耐久性を決定づけるのです。
測量は「地上の正確な位置関係を把握する」ために行います。
基準点測量:橋梁全体の座標系を確立
地形測量:周囲の地形や高低差を正確に記録
河川測量:水深や流速、河床の形状を確認
出来形測量:施工中や完成後に形状が設計通りかを確認
最近ではドローン測量や3Dレーザースキャナの導入により、短時間で高精度なデータ取得が可能となっています。
地質調査は「地面の下を探る」工程です。
地盤がどの程度の支持力を持ち、どんな性質を有しているかを調べます。
ボーリング調査:地面に穴を掘り、地層を採取して分析
標準貫入試験(SPT):地盤の硬さを数値化
物理探査:地震波を利用して地下構造を推定
地下水調査:地下水位や流れを確認
これらの調査結果を総合し、橋脚をどのような基礎にするかを決めます。
測量や地質調査で得られたデータは、設計に直結します。
橋脚の位置や高さの決定
基礎形式(杭・ケーソン・直接基礎)の選定
洪水や地震時の安定性評価
工事中の安全計画
特に日本のような地震国では、耐震性を確保するために綿密な調査が欠かせません。
近年はICT技術の活用が進んでいます。
ドローンによる空撮データとGISの統合
AIを用いた地盤データ解析
IoTセンサーによる地盤挙動のリアルタイム監視
これにより、従来よりも短期間で、かつ信頼性の高い調査が可能になっています。
橋梁工事の測量・地質調査は、地上と地下の「見えない情報」を数値として明らかにする工程です。
ここでの精度が橋の安全性を決め、将来の補修・維持管理にも大きく影響します。
まさに橋の“縁の下の力持ち”といえる工程です。
計画段階では、交通需要・地形条件・環境影響などを総合的に評価し、最適な橋の形式を決定する。
測量・地質調査では、地上と地下のデータを正確に取得し、設計や基礎工事の安全性を担保する。
橋梁工事は目に見える構造物だけでなく、こうした「準備の段階」こそが最も重要なのです。
次回もお楽しみに!
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岐阜県岐阜市を中心に東海3県にてとび工事・プレキャスト工法を含む橋梁工事一式を行っております。
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