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山建工業のよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

 

岐阜県岐阜市を中心に東海3県にてとび工事・プレキャスト工法を含む橋梁工事一式を行っている

株式会社山建工業、更新担当の富山です。

 

 

 

橋梁工事における測量・地質調査

〜橋を支える“見えない基盤”をつくる〜

1. 測量・地質調査の位置づけ

 

橋梁工事において、測量と地質調査は施工の「基礎の基礎」といえる工程です。

橋を建設する場所の正確な情報を把握しなければ、いかに立派な設計を描いても安全な橋にはなりません。

まさに、見えない部分の徹底調査が橋の強度と耐久性を決定づけるのです。

2. 測量の内容

 

測量は「地上の正確な位置関係を把握する」ために行います。

  • 基準点測量:橋梁全体の座標系を確立

  • 地形測量:周囲の地形や高低差を正確に記録

  • 河川測量:水深や流速、河床の形状を確認

  • 出来形測量:施工中や完成後に形状が設計通りかを確認

 

最近ではドローン測量や3Dレーザースキャナの導入により、短時間で高精度なデータ取得が可能となっています。

3. 地質調査の方法

 

地質調査は「地面の下を探る」工程です。

地盤がどの程度の支持力を持ち、どんな性質を有しているかを調べます。

  • ボーリング調査:地面に穴を掘り、地層を採取して分析

  • 標準貫入試験(SPT):地盤の硬さを数値化

  • 物理探査:地震波を利用して地下構造を推定

  • 地下水調査:地下水位や流れを確認

 

これらの調査結果を総合し、橋脚をどのような基礎にするかを決めます。

4. 調査結果の活用

 

測量や地質調査で得られたデータは、設計に直結します。

  • 橋脚の位置や高さの決定

  • 基礎形式(杭・ケーソン・直接基礎)の選定

  • 洪水や地震時の安定性評価

  • 工事中の安全計画

 

特に日本のような地震国では、耐震性を確保するために綿密な調査が欠かせません。

5. 最新技術の導入

 

近年はICT技術の活用が進んでいます。

  • ドローンによる空撮データとGISの統合

  • AIを用いた地盤データ解析

  • IoTセンサーによる地盤挙動のリアルタイム監視

 

これにより、従来よりも短期間で、かつ信頼性の高い調査が可能になっています。

6. 測量・地質調査のまとめ

 

橋梁工事の測量・地質調査は、地上と地下の「見えない情報」を数値として明らかにする工程です。

ここでの精度が橋の安全性を決め、将来の補修・維持管理にも大きく影響します。

まさに橋の“縁の下の力持ち”といえる工程です。


まとめ

 

  • 計画段階では、交通需要・地形条件・環境影響などを総合的に評価し、最適な橋の形式を決定する。

  • 測量・地質調査では、地上と地下のデータを正確に取得し、設計や基礎工事の安全性を担保する。

 

橋梁工事は目に見える構造物だけでなく、こうした「準備の段階」こそが最も重要なのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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